このゴールデンウィークを利用して英国スコットランドのアイラ島に行ってまいりました。
このアイラ島というのは、スコットランドの名産スコッチウィスキーの中でも特に個性的なアイラウィスキー(アイレイモルトとも言う)の産地。島内にある8カ所の蒸留所でそれぞれ個性的で魅力的なウィスキーを作っています。
そのアイラウィスキーの生まれた地で、ウィスキーを飲みまくるというのが今回の旅の目的です(ホントは、それだけではないのですが…)
アイラ島にフェリーで上陸してまず向かったのが島の中心部にある蒸留所Bowmore(ボウモア)。

アイラ島の中でも最古参の蒸留所です。
ここで事前に予約していた蒸留所ツアーに参加してきました。

このBowmore は、自前で麦を発芽させて麦芽を作るモルティング、それもフロアモルティングを行っている珍しい蒸留所。定期的に麦芽を撹拌する”すきかえし”を実際に体験しましたが、これがかなりの重量で、これだけでも手がかかっていることを実感できます。

そして、こちらがBowmoreの蒸留釜(スチル)。金色に輝く4基のスチルでBowmoreの蒸留が行われているとあって、このスチルを見れるだけではるばるアイラ島までやってきた価値があります(^^;

ツアーの最後には試飲♪
今回は、事前に日本人だと伝えていたので、日本語字幕の入ったBowmoreの紹介VTRを見ながらの試飲。
手間ひまかかった温かみと、揺るぎない信念を感じる力強いスモーキーさを併せ持つ美味しいBowmoreをいただきました。
Bowmore http://www.bowmore.com/
次の蒸留所は、Bowmoreの対岸にあるBruichladdich(ブルイックラディ)。

蒸留所の前のにお茶目なスチルが置いてあるのが面白い。

このBruichladdichでは、蒸留所ツアーには参加しなかったのですが、ここで作られているBruichladdichは、アイラウィスキーらしいスモーキーさは控えめ。その分、食事と一緒に飲んでも邪魔にならないアイラウィスキーには珍しい調和性の高い飲みやすい味わいでした。
Bruichladdich http://www.bruichladdich.com/
この日、最後に向かった蒸留所は、Kilchoman(キルホーマン)。

2005年に蒸留を開始したアイラ島で最も新しい蒸留所。他の蒸留所と異なり、内陸 それも牧場の真ん中にある小さな蒸留所です。
このKilchomanでも蒸留所ツアーに参加しました。
このKilchomanは、オーナーが自分の飲みたいウィスキーを作りたいという理念の元で蒸留を行っている蒸留所で、ここでもフロアモルティングが行われています。

ツアーでは、蒸留前の発酵中のもろみ(ウォッシュ)を試飲。このKilchomanでは、かなり強めに原料の麦芽をピート(泥炭)でスモークしているため、このウォッシュもしっかりとしたスモーキーさを感じるビールといった感じ。(むせるほどのスモーキーさ ^^;)


Kilchomanには2基の蒸留釜(スチル)で連続して蒸留をしています。2基目の釜で蒸留されるのは6〜70度程度のアルコール濃度。そのウィスキーの原液も試飲させてもらいました。
これは、キツイ。強烈なアルコールとスモーキーさが荒れ狂っています。

その後、瓶の封をする作業場などを見学したうえで、待望の試飲です。
Kilchomanは、樽での熟成期間が短めで、そのためシャープな印象。しかしその奥に甘みや旨みが感じらるバランスの良いウィスキー。これは、生産量は非常に少なく日本じゃなかなかお目にかかれないですが、今後が大変楽しみな蒸留所です☆
Kilchoman http://kilchomandistillery.com/